2021年6月14日

「おかあさんコーラス 神奈川県支部大会」はコロナ禍で中止となりましたが、その代わりに「かながわ女声コーラスフェスティバル」と名前を変えて、録画審査で行われることになりました。エントリー団体は全9団体。審査の結果、優秀賞5団体と優良賞4団体が決まります。私たちは嬉しいことに優秀賞をいただき、関東支部大会に推薦されました。

 

講評は以下の通りです。

清水昭/(1曲目)やはり、高田三郎作品はこのように演奏することで説得力が生まれるのだ・・と、心でうなづきながら拝聴しました。良い演奏でした。ありがとうございました。(2曲目)まったく違うタイプの新実作品。こちらはスケールの大きさ、熱さを感じる演奏。ただテンポがやや速めの設定のため、やや音楽が窮屈に感じられてしまいました。ちょっともったいなかったかな。

 

しゅう さえこ/引き締まったネイビーのマスクとロングドレスに、まず、女声合唱団「松」の強い意志を感じ圧倒されました。(←いきなり衣装から!!~で失礼します!!)。そして次に聴こえてきた歌声は、その印象の通り、力強い響きとなって聴こえてきました。また、言葉もよく聴こえてきて、マスクの下の表情が透けて見えてくるようでした。2曲目の、ユニゾンでの美しい旋律の始まりは特に魅力的で、録音映像ではなく生でコーラスを聴いてみたかったです。今回は動画なので、表情までは細かく見ることができませんが、たとえマスク下でも、歌声から察せられる柔軟な表情で、心いっぱいにハーモニーを楽しんでいらっしゃるのでしょう。いつかマスクを外してまたのびのびと歌い合える日を楽しみに、今のこの困難な状況を乗り越え、”今ならではハーモニー”を歌い続けていってくださいね。素敵な歌声、ありがとうございました。

 

佐藤美紀子/高田、高野コンビの深淵な世界をしっかりと解釈され、描きだされていて、引き込まれて聴き入っておりました。指揮者の先生とあうんの呼吸で音楽を紡いでいらっしゃることがよくわかります。丁寧な言葉の扱いで、発語としてはっきりと聞き取れるだけでなく、意味と内容が伝わる演奏と感心いたしました。さすがの表現力!!各パートも有機的に動いていてバランス感覚が抜群ですが、高音の共鳴を工夫され、浮遊感とハーモニーのゆらぎが加わると、いっそう、豊かな響きが広がると思いました。2曲目はフォーカスの調整による色彩感とデュナーミクによる立体感、よりいっそう、鮮やかに表現されてください。ステージ上での立ち姿は美しく、マスクの紫色を選ばれた細やかさが伝わります。素敵です!!いっそうのご活躍をお祈りいたします。